雨に恋した華 〜君とずっと〜
「同棲も結婚も、後でやめるとか言わないでね?」


あたしが冗談混じりに言うと、虹ちゃんが柔らかい笑みを浮かべた。


「そんな事言う訳ないだろ。俺は、紫とずっと一緒にいたいと思ってるんだから」


「本当に?」


「紫の事がどうしようもないくらい好きで、いつも紫を縛ってでも俺の傍に置いておきたいと思ってるよ……」


悩ましげに微笑んだ虹ちゃんの言葉が嬉しくて、クスリと笑いを漏らす。


「あたし、どこにも行かないよ?だって……虹ちゃんの事が大好きなんだもん!」


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