雨に恋した華 〜君とずっと〜
「俺と付き合って?」


問い掛けるような言い方だったけど、その声は真剣だったと思う。


あまり働かない頭でも、それくらいの事はわかった。


付き合う……?


ボーッとしながらも頭の中で村上さんの言葉を繰り返すと、少しずつ彼の発した言葉の意味を理解していった。


「キャーッ!!ちょっと、村上君!こんな所で告白しちゃうの!?」


「え……?」


興奮する森さんを余所にキョトンとしながら小首を傾げると、村上さんがあたしの頬をそっと撫でた。


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