雨に恋した華 〜君とずっと〜
浅い深呼吸を繰り返して、ゆっくりと虹ちゃんに視線を向ける。


その瞬間、彼と目が合った。


目の前にいる虹ちゃんのスーツ姿が好きで、いつも楽しそうに仕事の事を話す笑顔も大好き…。


虹ちゃんが就職してからは会える時間が減って、あたしの受験が終わるまではもっと会えない日々が続いて…


その度に寂しさに負けてしまいそうになったけど、あたしにはやっぱり彼から離れるなんて考えられなかった。


だから…


寂しさなんかに負けないで頑張ろうって、何度も思って来た。


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