雨に恋した華 〜君とずっと〜
「あ、あたし……」


もう、自分がどうしたいのかすらわからなくなっていて、言葉に詰まってしまった。


「ねっ、長谷川君もそう思わない?」


「いや、それより森さん、飲み過ぎですって……」


森さんに訊かれて、虹ちゃんは眉を寄せながら返した。


何それ……?


あたしの事は、本当にどうでもイイの……?


虹ちゃんは、もうあたしの事好きじゃないの……?


そんな風に思ったあたしの頭の中に、千晶を迎えに来た時の健一の姿が過ぎった。


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