雨に恋した華 〜君とずっと〜
咄嗟の出来事に驚いて、正常に働いていなかった頭が理性を取り戻していく。


虹ちゃんの舌で口の中をまさぐられている事に気付いたのは、そのすぐ後の事だった。


「……っ、やっ……!」


僅かに出来た隙間から声が漏れて、必死に酸素を求めるけど…


アルコールの力も手伝っているのか、すぐに頭がボーッとしていった。


朦朧とする意識の中で、懐かしさを感じるキスに胸の奥がキュンと鳴く。


程なくしてあたしの力が抜けたのを見計らうように、虹ちゃんがゆっくりと離れた。


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