雨に恋した華 〜君とずっと〜

「うん……」


虹ちゃんが優しく返事をするから、余計に胸の奥が締め付けられる。


「本当に嫌いなんだから……」


「うん……」


やっと少しだけ力が入るようになったあたしは、虹ちゃんの首に回したままの腕にギュッと力を込めた。


「……っ、す……き………」


震える声で精一杯零したのは、あたしの素直な気持ち。


「うん……」


「……っ、好き……」


「うん、知ってる」


虹ちゃんは、続けてあたしの耳元で囁いた。