雨に恋した華 〜君とずっと〜
「ごめんな……」


本当に申し訳なさそうにしている虹ちゃんに、首を横に振る。


「あたしも、酷い事ばっかり言ってごめんね……」


彼は小さく笑って、あたしの頭をポンポンと撫でてくれた。


「もう納得出来た?」


「うん。……あっ!」


虹ちゃんの言葉に一度は頷いたけど、すぐにハッとして声を漏らした。


「どうした?」


「森さんの事は……?」


「えっ?森さん?」


小さな不安を抱えながら訊くと、虹ちゃんが首を傾げた。


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