王子様の甘い誘惑【完】
第四章 二人目の王子様
休み時間。
案の定サヤから質問攻めにあったあたしは、机に頬杖をついてハァと溜息をついた。
暗い表情のあたし。
それとは対照的に、話を聞き終えたサヤの目はキラキラと輝いている。
「理生いいなぁ……!あんなイケメンの家政婦できるなんて」
「良くないよ!替われるものなら替わってあげたい!!」
「え~それなら替わってよ~!あの人とキスできるなら、家政婦でも召使でもなんでもやるのにぃ!!」