王子様の甘い誘惑【完】
―――………
「……んっ……」
顔に違和感を感じて恐る恐る目を開ける。
あれ……?ここ、どこ?
蓮が帰ってきて、ソファの上でクッションを抱いて……
その後の記憶がない。
ってことは、いつの間にかソファの上で寝ちゃったんだ。
「……って、何で蓮が隣に!?」
目の前には、蓮の整っている顔。
とっさに起き上がろうとしたけど、蓮の足があたしの足に絡まっていて身動きが取れない。
顔の違和感の原因は、蓮のミルクティー色の髪の毛だった。