王子様の甘い誘惑【完】
「……――蓮、やめてよ!!」
蓮の部屋のベッドに押し倒されて、思わず声を上げる。
「知りたいんだろ?教えてやるから、黙ってろ」
「蓮……お願い!!ちょっと待って!!」
「体で教えてやるよ」
蓮はあたしの首筋に舌を這わす。その感覚に体が思わずビクッて震えた。
経験のないあたしが蓮の動きについていけるわけもなくて。
「……んっ……」
あたしの唇にキスを落とす蓮。
そのキスはいつものように温かくて優しくなんてない。
激しくて、怒りをぶつけているような乱暴なキス。