王子様の甘い誘惑【完】
「いったぁ……突然引っ張らないでよぉ……」
そう言いながらも、思わず顔がニヤけちゃう。
久しぶりに蓮に抱きしめてもらったから。
やっぱり、蓮の腕の中はすごく温かい。
すごくすごく、安心する。
香水の甘い匂いに胸がキュンっと高鳴る。
「俺のこと、これからはちゃんと信じろよな」
「……うん」
小さく頷くと、蓮の顔が近付いてきた。
そのまま目をつぶって蓮のキスを受け入れる。
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