王子様の甘い誘惑【完】
「ねぇ、サヤはユキ先輩とどうなってるの?こないだデートしたんでしょ?」
理生は興味津々といった様子で目を輝かせている。
どうだった……のかって聞かれたら、よかったのかも。
だけど、デートっていうものじゃない気がする。
だって……――。
「一緒に図書館行っただけだもん。デートじゃないよ」
読書が好きだっていっていたユキ先輩。
だから、先輩に「あたし読書が趣味なんです~!今度、一緒に図書館行きませんか?」なんて誘ってみた。
そしたら意外にもアッサリ「OK」が出て。
あたしはユキ先輩と念願の初デートをこじつけた……!!!
と、その時までは思ってた。