王子様の甘い誘惑【完】
「先輩……今……なんて?」
「もっとサヤちゃんのこと教えて?」
先輩はあたしの耳元に唇を寄せてそっと囁く。
その甘すぎる言葉に全身がカァーッと熱くなって、あたしはコクコクと何度も頷いた。
これは……もしかしたら、もしかするかも!?
先輩のこと簡単に諦めないでよかった!!
「……はい!!もっとあたしのこといっぱい知ってください!!」
「うん。そうするよ」
「もっとユキ先輩のこと教えてください!!」
「うん。いいよ。蓮達も授業サボるみたいだし……俺達もサボっちゃう?」