王子様の甘い誘惑【完】
第三章 VIPルーム
翌朝。
「理生~!おはよぉ~~!!」
教室に入るなりサヤがあたしの元に駆け寄ってきた。
「あぁ……サヤ。おはよっ」
「ん~?朝から元気なくない?ってか、昨日の夜送ったメール見てくれた??」
「ごめん!!昨日は忙しくて返事返せなかったんだ」
パチンと顔の前で両手を合わせるあたしを見て、サヤはニコッと笑って首を横に振った。