〔企〕携帯水没物語
「なぁ、俺の気持ち知っても別れるのか?」
「わか……別れっ…」
「別れたくない。」
「えっ…」
「俺は別れない。俺はお前と別れないからな。」
「私は……」
気持ちが揺らぐ。
ここでもし
"別れない"って言ったら
元通りだけど…
これから続けても
もしかしたら
また、つまらない関係になるかもだし。
それに今さら
やっぱり取り消し!
なんて言ったら
なんか馬鹿にされた言葉言ってきそうだし…―
あぁ~…
全部あんたのせいだからね!
二度目はないと思え!
結局、私は
彼の少しばかり
真剣さを信じて
別れを取り消した。