〔企〕携帯水没物語



その後、二人で帰ろうとしたらまさかの雨が降り始めた。


運がいいのか…
用がいいのか…
彼は先程持っていた傘差しはじめた。



なんで傘を持っていたかな理由を聞くと…―



「昨日のやり直し…したくて……」



と恥ずかしそうにしながら、差し傘の中に私を入れてくれた。



「雨がちょうど降ってくれてよかったわね。」

「うるせー」



真っ赤に頬を染めるアイツの素顔は私の待受になっている。


そして、休日に
二人で買いに行った
アイツの新しい携帯の待受は

初めて取ったツーショット写メ。


前の携帯には
私が彼には見せれなかった笑顔の隠し撮り写メばかりだったが…



今度は見せてあげるね。



隠し撮りしなくても
正面からあなたにむける
笑顔の私をね。



―END―


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