キラキラ光る夜に


「…何が友達だよ!数分前まで紗枝と付き合ってたのにもう新しい彼女かよ!ふざけんな!」


かっちゃんは颯人の胸ぐらを掴んだ。


「紗枝のこと大事にするっつったから…幸せにするっつったから譲ったのに…なのになんで傷付けてんだよ?!」


かっちゃんはすごい剣幕で彼に詰め寄った。


だけど彼は…。


「克巳もしかして紗枝が好きなのか?なら、やるよ。もう要らねぇし」


そう言って笑った。


「この野郎っ…!」


その言葉にキレて殴ろうとしたかっちゃんの腕を掴んだ。


「かっちゃん、もういい…もういいから、帰ろう?」


「紗枝っ…!」


「…帰ろう?」


かっちゃんはやり足りなさそうだけど、渋々従ってくれた。


そして2人で家に帰った。

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