キラキラ光る夜に


席に着くと、晶人は書類を出すように言った。


取り出して渡そうとしたら返された。


「封筒を開けて中身見て」


「えっ…うちが見ちゃだめでしょ…」


「いいから、いいから」


なんで見ていいのかよくわかんないけど、封筒を開けて、書類を見た。


「えっ」


"婚姻届け"


紙にはそう書いてあった。


「唯、俺のお嫁さんになってください!」


晶人は真剣な眼差しでそう言った。


「…はい」


うちは晶人の勢いに押されて、そうとしか言えなかった。

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