キラキラ光る夜に


「この前なんで…なんでいきなりちゅーしてきたのよ!」


どうしようもない怒りが込み上げてきて、思わず声を荒げてしまった。


「…発情したからだろ。悪いか?」


なんて奴だ。


最低…。


更に怒りが込み上げてきた。


「発情したからって、勝手に彼女でもないあたしにちゅーして良いわけないでしょ?!」


そう言うとちか兄はまた不機嫌そうな顔になった。


「…しちゃ悪いかよ!」


ちか兄が逆ギレして怒鳴る。


「あたしの気持ちも考えてよ!」


泣きたいのをぐっと堪えた。

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