キラキラ光る夜に
「戸上君、何してるの?」
わかっていながら尋ねてみる。
「先生に頼まれて雑用を少々」
戸上君は素っ気なく返事を返してくれた。
「クリスマスの今日でさえ雑用?!…可哀想」
…と思いつつ、こんな日に雑用を頼んでくれた先生に感謝する。
「…そういう望月さんこそ今日という日に1人で補習とは可哀想ですね」
君は淡々と話す。
「…早く帰ったら?どうせ彼氏と約束でもあるんでしょ?」
珍しく毒づく君に少し違和感を覚えたが敢えて気にしないことにした。
「彼氏?別れたよ。」
…"戸上君のせいで"って付け加えればよかった。
なんてばかなことを考える。
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