キラキラ光る夜に


「だから、独り身で寂しいクリスマスなんだ。あ、それとも戸上君相手してくれる?」


なんて冗談言ってみる。


すると君は少し困った顔をした。


「…そんな軽々しく…」


そんな反応することくらいわかってた。


わかってたけど…。


やっぱり実際にされると傷つく。


…冗談言えば君がそんな反応することは当たり前なんだってわかってるのにね。


「ふふ…そんな困った顔しなくても、冗談だよ。戸上君はあたしみたいな不真面目ちゃん嫌いだもんね。」


あたしはそう言って、笑顔を作った。


「…雑用終わった?終わったなら帰れば?」


「そう…ですね…」


戸上君はそう言って教室を出ていった。

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