キラキラ光る夜に
なんで君はあたしに対してそんなに冷たいのだろう。
あたしは君がこんなに好きなのに。
…本当はどうしてかわかってる。
あたしがいつも素直じゃないから。
あたしがいつも茶化すから。
全部あたしがしでかしたこと。
全部あたしが悪いこと。
こんなあたしなんて君に嫌われておかしくない。
たぶん君はあたしのこと嫌いだろうなと思う。
でなければ、こんなに冷たくするはずがない。
だって、あたし以外には優しいから。
そう思うと悲しくなってきた。
本当は帰ってほしくなかった。
そんなことすら素直になれなかった。
後悔とか寂しさとか切なさがごちゃ混ぜになって苦しい。
「…帰らないでよ…戸上君…」
気付けば涙が溢れてきた。
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