キラキラ光る夜に


肩に手を置かれたと思ったらゆっくりと体を離され、見つめられる。


見つめてくる瞳があまりにも真っ直ぐで、鋭くて…。


吸い込まれそう…。


なんて思ってしまった。


そんなことを考えていると戸上君が口を開いた。


「望月さん、俺のこと好き?」


「うん。」


「大好き?」


「うん。」


「…じゃあ、ちゅーしていい?」


「うん。…えっ?!」


思わず条件反射で返事してしまった。


───チュッ


唇が軽く触れる程度のキス。


「ええっ?!」


あたしは何が起こったのかさえわからずパニックを起こした。

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