愛されなくても愛してる
いらない
ママがぼくを
叩いたあの日から
新しいパパも
ぼくを叩くようになった。
でも、ママも新しいパパも
ぼくの顔だけは
叩かなかった。
ぼくのおハシの持ち方。
ぼくのご飯の食べ方。
ぼくの返事が小さい事。
ぼくは色んな事で
怒られて、叩かれた。
ある日、新しいパパに
「お前のその顔が
気に入らないんだよ」
って怒られた。
その日は足で蹴られた。
その足がぼくの顔に
当たった時
ママが叫んだ。
「もぅやめてよッ」
ぼくはうれしかった。
ぼくはうれしかった。
ママがぼくを
かばってくれた。
そう思った時ママが言った。
「アザが目立つとマズイから
顔はやめてよ」