ケーキ屋のあなた
「楽しみにしとくよ」
俺はにっこり笑って言ったら
由愛可ちゃんは顔を赤くし、顔を背けた
どうしたんだろう?
「東谷!こっちだ」
「わかってるって!」
俺は伊勢崎に呼ばれて、階段を上がった
伊勢崎の部屋は3階にある
そうそう、伊勢崎ん家はすっげーでかいんだよ
なんせ、3階建だからな
しかも、家にはちょっとした庭までもがある
まぁ、こんな大家族だから家の中は余裕ってほど部屋とかは余っていない
「散らかってるけど気にすんなよ」
「どこが散らかってるんだよ」
伊勢崎の部屋は数冊、本が散らばっているだけだった
俺はここでトナカイの服を着なきゃいけない
「なあ、伊勢崎」
「ん?」
「俺、プレゼントとか持ってきてないぜ」
クリパと言えばプレゼント交換がある所が多い
朝はバタバタしていてプレゼントのことなんて、これっぽっちも考えていなかった