ケーキ屋のあなた




伊勢崎が下に行こうとしていたところを、俺は呼びとめた




「なぁ!伊勢崎」


「何?」


「やっぱり、今言う」


「そう、ちょっと待ってろ」




そう言って伊勢崎は階段を下りて行った

数分待つと、コツコツと上がってきた




「透子さんに、ちょっとクリパの準備から抜けるって言ってきた」



伊勢崎は下に行ったついでに、おかしとジュースを持ってきた



俺は、伊勢崎の部屋に立てて置いていた机を、倒し、その上にジュースとかを置いた







「で、相談って何?」



伊勢崎はかしを食いながら俺に聞いて来た



「・・・・・なあ、伊勢崎
伊勢崎は人を好きになったことはあるか」



言ったっっっ!

どうだ?伊勢崎!お前はどんな反応をする?





「・・・・・は?」



「…だから人を好きになったことあるか?って」


「東谷、恋でもしたのか?」


「・・・・・いや、わかんねぇから聞いてるんだ」


「どういうことだ?」



どうしよう…
彼女のことを言うべきか…


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