ケーキ屋のあなた
俺は伊勢崎に、昨日の出来事をだいたい話した
うんうんと頷いて聞いてくれた
「・・・・・・でどうだろうか」
「あれだろ、完璧にケーキ屋の彼女に惚れてるな」
伊勢崎は腕を組みながら言った
やっぱり彼女に恋をしてしまったのか…
あれだな…
本気で恋なんてするの初めてだな…
「それにしても東谷が惚れる相手ってどんな人だろう…
今度、その店に連れて行ってくれよ!」
「なっ!無理だよ!」
「まぁ、頑張れよ 応援してるから」
「・・・・・・」
「そうだ、今からそのケーキ屋に行こう」
「はぁ!?」
ちょっと待てー!
今、何て言った?
今…ケ…ケーキ屋に…
「ちょうど、クリスマスケーキを買いに行かなきゃいけなかったからな
ついでに見に行こう」