ケーキ屋のあなた



俺達はケーキを持って歩き出した



「で、どうするんだ?明日か、明後日に有河と原田を連れて行くか?」


「行く」


このままじゃ、彼女と全然話していない

もっと会話をして、仲良くなって、それで告白する!!




「じゃあ、お前から連絡しといて、俺、今日は忙しいから」


「わかった」
























伊勢崎の家に着いた



「ケーキ、買ってきたぞー!!」


「「ケーキ!」」



帰ってきて、ケーキと言った瞬間

大介と奈々美がすぐさま近寄ってきて、俺が持っていたケーキの袋を奪い取った






「今すぐ食べよ!」


「食べたい!」



伊勢崎が帰りの途中で言っていたことを思い出す



――――――「帰ったら、すぐに食べたいコールを言うはず」



そのことは現実になった

やっぱり長男のことはあるな


長年、兄妹の世話をしていたら考えていることもわかるんだな…





< 33 / 64 >

この作品をシェア

pagetop