ケーキ屋のあなた
「こら!大介!奈々美!食べちゃダメ」
そい言って2人の手を叩いたのは舞子ちゃんだ
見た目はギャルだが、優しい女の子だ
「「え~」」
「言うこと聞かねーと、まつ毛飛ばすぞ!!」
まつ毛飛ばすって何なんだよ!
舞子ちゃんは時々、面白いこと言うからな~
「ぎゃー!!まつ毛攻撃が来る~!」
「逃げろ~!!」
「こらー!!ケーキ持って走るな!!」
舞子ちゃんはクリスマスツリーの飾りつけをしていたらしく、天辺に付けていた星の飾りを手に持ち、大介達を目がけて投げた
この光景は、伊勢崎の家ではいつものことらしい
舞子ちゃんが投げた星は大介に当たりそうになったが、大介は避けた
そこに、透子さんがやってきた
「コラ!大介と奈々美!いい加減にしなさい!」
そう言って透子さんは、大介と奈々美ちゃんの頭をポコっと叩き、持っていたケーキを取り上げた
「バーべキューを食べた後にケーキを食べるの!それまで待ってちょうだい!」
「「は~い」」
「ありがとうね、舞子ちゃん」
「はい…どういたしまして」
「皆~!!準備、出来たよ」
庭から由愛可ちゃんの声が聞こえた
どうやら、焼く準備が整ったようだ
俺と伊勢崎はトナカイの衣装に着替えて、串に刺さった肉や、野菜を焼き始めた
焼く仕事は、男の仕事らしい
まぁ、これぐらいの手伝いで、ただで飯を食べれるからいいけどな