ケーキ屋のあなた
俺だったら考えもつかねーことだ
30分も前に来ても、何もすることがない
暇になるし今の時期、外は寒い
「なぁなぁ、今日は何すんだ?
昼になったら、俺帰らなきゃいけないけどいいか?」
「いいよ、今日遊ぶ目的じゃねぇから」
「え?違~のか?」
「違うよ ケーキ屋に行くんだ」
「ケーキ屋?意外だな、東谷がケーキが好きだなんて」
「違ーよ ケーキが好きじゃなくて、ケーキを売っている人がすっ!」
俺はとっさに口を押さえた
やべー・・・・
どさぐさにまぎれて俺はなんてことを言おうとしたんだ
「うっそ!!もしかして、その人を好きになったのか?」
「・・・・・・・・」
直接言われるとやっぱり恥かしい///
だんだんと顔が赤くなっていくのがわかる
「うわー!!どんな人?
ていうか、東谷が人を好きになるなんて初めてなんじゃね?」
「うっせーな!///」
「照れんなよな!」
「しつこい!今日はそこに行くからお前の目で確かめろ!」
「ブー、いいじゃんかぁ~」
有河は口をとがらせ、俺を掴んで揺らし始めた
「そんなことしても、かわいくないぞ」