ケーキ屋のあなた




「ごめんなさい、運送はやっていないんですよ」


「そうですか…」



そうか・・・
ここでは運送はやっていないんだな


考え事をしていると
いきなり伊勢崎が肩を組んできた



「うぉ!何だよ!」


「何でお前はそこで話を止めるのかな~?」

ちょっ!伊勢崎の顔が黒いよ!!



それに話を止める?何がだよ




・・・アレッ?
そう言えば、友美さんと話していなかったか

普通に話せた!?
どうしてだ?いざ話そうとしたら心臓がドキドキして
出来ないのに・・・


そうか!
俺は考えないでそのまま無心で話したらいいんだ


そうだ、そうだ

意識してしまうとダメなんだな



「あはは、そんなこと全然考えていなかった」


「バカだろ」


「うっせーな、俺だってわーってるよ」








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