ケーキ屋のあなた
「こんなところに店?」
ここは裏路地に近い場所だ
俺だってこんなところで迷ってなかったら、絶対にこんなところに店があるなんて気付きはしないだろう
看板を見てみると『Un ange』と書いていた
確か…フランス語で、天使という意味だったはずだ
少し前に授業で出たから覚えていた
俺は少しその店に興味がわいた
そ~と窓から店の中を覗いたが
中には誰もいなかった
外から見ても寒いだけだし、中に入るかと思った俺
店の中に入ることにした
カランッカランッ
ドアについている奇麗な音色のベルが鳴った
中に入ったら、店の中に置いてあったのは
ケーキだった
「ここはケーキ屋だったのか」
『Un ange』だけだったら、一体何の店かわかったものじゃない
俺はガラスケースの中に入っているケーキを見ていたら
店の奥から誰かがやって来た
誰かっていったらここの従業員だろう