ケーキ屋のあなた
「本当なのかよ!?誰?どこの奴?」
舞子…はぁ…やっぱりあれなのか?
女って、恋愛話になると目がウキウキし始めるって本当なのか?
まぁ、どうでもいいけど
「名笹田さんって言う人」
「誰?」
「ケーキ屋の人、クリスマスケーキとかそこの店で買って来たんだ」
「へー、あのケーキを売っている店の人なんだ…」
なんか、舞子の顔が黒くなっている…
うん、怖い
「どこら辺にある店なの?」
この顔は絶対名笹田さんを見に行くつもりだな
言ったら東谷の奴嫌がるだろうな
俺がケーキ屋に行った時だって嫌々だったし
「ダメ、教えない」
「何で!」
「亮兄!教えて、私も見に行きたい!」
「由愛可まで…どうしたんだ?」
いつもなら、ここまでがっつきがしない子なのに…
あれか、恋愛話になると女ってのは性格が変わるのか?
「亮兄!いいから教えて!」
「ダメ、それに東谷は告っただけでまだ返事してもらってないから、もらった後なら言うよ」
「…ケチ」
「うるさいぞ、舞子」
「べー、亮兄なんか野垂れ死ね」
舞子は言葉を吐き捨ててその場から由愛可を連れて離れた
「たっく…大介!奈々美!いい加減携帯返せ!」
大介と奈々美は東谷に質問の嵐だ
どうやら携帯を返す気はなく
大介は携帯を所持したまま、伊勢崎から離れ東谷に質問している
「それで逃げれると思うっな!」