ケーキ屋のあなた



「いらっしゃいませ」



声が聞こえたからケーキを見ていた目を、従業員だろう人にあわせた



びっくりしてしまった


なんせ、こんなにも奇麗な女性が目の前にいたからだ





「何に致しましょうか?」


彼女が俺に話しかけてきた




「えっ!…え…と…じゃあこのタルト下さい」


はっきり言って俺はケーキを買うつもりはなかった

だけど彼女に話しかけられて、戸惑った俺が俺の中にいた




「以上ですか?」


「はっはい!」



彼女はガラスケースの中からタルトを取った


そして、なぜかその上に砂糖で出来たサンタクロースを乗せた



「え?」

俺はどうしてか乗せたのかにびっくりして声をあげた



「ふふっ、これはクリスマスに来てくれたお客さんに全員プレゼントしているんですよ」


彼女に笑われたことに俺は顔を赤らせた


俺は恥ずかしかったから少し彼女に話しかけた

というか気を紛らわせたかった




「…この店は営業時間はこんなに遅くやっているんですか?」



「いえ、クリスマスですから特別に24時間営業をしているんですよ」


俺は彼女が話に返してくれたことが

なぜか少し嬉しかった




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