ずっと…+゜

「なに?あさってどっか行くの?」

「うん。りこと買い物」

「ふーん」

テーブルのすみにおいてあった雑誌とポテチに手をのばす。

「買い物行くけど、実和行く?」

「んー。行くー」


だってヒマじゃん。
CD欲しいのあったから連れてってもらおっかなー。

「もう行くから、準備して」

どんだけせっかちなんだよ。
階段をのぼり、自分の部屋に入る。
テーブルにおいてあるPCの電源を切った。

ふと目に入ったのは、コルクボードにはってあった、アイツの文字。

もう忘れたはずの恋なのに、捨てられないんだ。
たった数枚のただのメモ。
捨てようと思えば、簡単に捨てられるんだと思う。

でも、アイツへの想いが全部消えちゃう気がして
捨てられない。
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