ミルク
「なに?屡那」
緒杜は優しく微笑み私を見た。
「話が‥あるの‥」
私が俯くと緒杜は何かを感じ「保健室で話そ?」と言い私の手を握り教室をでた。
保健室には誰もいなくて、ちょうどいい室内温度だった。
「なにかあった?」
「‥っ‥あのね…」
私は雅の事を全て話した。
私が話しているとき緒杜は黙っていた。
だけど、目は逸らさずに私の話を聞いてくれていた。
だから私も緒杜から目を逸らさずに話した。
「…ごめんなさい‥ごめん‥緒杜っ‥」
私の瞳からは涙が溢れ出た。
私は謝ることしかできない‥
きっと緒杜は私を嫌いになったと思う‥
だけど緒杜は‥こんな私を優しく抱きしめてくれた。