ミルク


緒杜は「ごめん」とずっと言い続けた。


私は気付いた。


緒杜の‥私を想ってくれている優しい気持ちに…


悪いのは私なのに‥私を責めずに…緒杜は自分を責めた。

こんなにも‥おもいやりのある大切な人を…私は傷つけた‥


「緒杜…っ‥ごめん…ごめんね‥」


許されないとわかっている‥

私がつけた消えない緒杜の心の傷‥

少しでも‥緒杜の傷口が塞がりますように…


私は緒杜の胸を押した


そして‥緒杜の唇に私の唇を重ね合わせた。
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