ミルク


「じゃあ、なんかあったら連絡するから」


奈麻ちゃんはそれだけ言うと教室から出て行った。


私と緒杜は暫く教室にいることにした。


「緒杜」

「ん?」

「大好き」

「ん。知ってる」


緒杜はフワッと笑った。



この頃よく緒杜が笑うようになった。


そのせいか少し女の子たちの態度が変わってきた。


緒杜を避けていた女の子たちが話しかけたり、近寄ってきたりする。
< 109 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop