ミルク
「ところでさ‥」
いきなり椿が口を開いた。
「親には言ったのか?」
「あ、それアタシも思った」
2人は私をみた。
私がチラッと緒杜を見ると緒杜は私の頭に手を乗せた。
「ちゃんと言ったよ」
「なにか言われた?」
「うん」
私は昨日のうちにお母さんに妊娠のことを話した。
お母さんは呆れていた。
産むことも反対された。
だけど……
お父さんとお姉ちゃんは賛成してくれた。
「…お母さんは認めてくれなかったけど‥お父さんとお姉ちゃんは賛成してくれた」