ミルク

「はいはい。屡那、お昼食べようか」

「うん!」

奈麻ちゃんは椿を適当にあしらってご飯を食べようと言ってくれた。

私はお腹がペコペコで即賛成。


すると椿は奈麻ちゃんを指差しながら叫んだ。

「おい!人の話聞けよ!!不良娘!!」

お弁当のふたを開けていた奈麻ちゃんの動きが止まった

「は?不良娘?誰に言ってんの?チビ」

奈麻ちゃんは凄く怖い顔で椿を睨んでいた。
緒杜くんよりも怖い顔で


「あ?どう見てもお前しかいねぇだろー!奈麻、お前は見た目も中身も不良じゃん!」

笑いながら言う椿を見て奈麻ちゃんが一瞬悲しそうな目をしたのをみた。
奈麻ちゃんはすぐに顔を背けて教室から出て行った。
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