ミルク

教室に残ったのは私と緒杜くん。


なんだか気まずい‥

とても静かな沈黙が続いた。

だけどその沈黙を破ったのは緒杜くんだった。


「ねぇ。食べようか、昼」

「あ、うん。そうだね、早く食べないと時間ないもんね」

「あぁ」

「あれ?緒杜くん、お弁当は?」

「これ」

緒杜くんが見せてくれたお弁当は食パン一枚。

どう見ても男の子には足りないような気がした
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