ミルク
すき…?
弥生さんの家はマンションの6階。
部屋は広く、白で統一されていて所々にピンクの小物がある。
女の子らしく弥生さんにピッタリの部屋。
「神崎さん座って?」
「あ、はい」
私が座ると弥生さんはコーヒーを出してくれた。
「李架はね、本当はいい子なのよ」
「…そうなんですか」
「李架と緒杜くんが付き合ってたのは知ってる?」
私は黙って頷く。
「前はね、李架の中では緒杜くんはどこにでもいる友達だったの」
「え」
弥生さんは「驚くでしょ?」と言いながら微笑んだ。