ミルク

私の目の前には、怖い顔をした担任が立っていた。


「神崎〜」

「は‥はい‥」

「話、聞いてたか?」

「‥聞いてませんでした」

担任の顔が‥怖い

「まぁいい、お前は罰として転校生の面倒をみろ」

「え?」

「アイツだ」

私は担任が言う人をみた。

え‥なんで…
どうしているの‥

「雅‥」

「あ?」

私が名前を言ったことに担任は驚いた。

担任は私と雅を交互に見ながら聞いた。

「知り合いか?」


知り合い?
そんな小さな関係じゃない‥
雅は‥雅は私の…


「俺は兄です」


ザワザワ‥

クラスのみんながざわついた。


「…兄弟?」


担任は眉間にしわを寄せた。
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