ミルク

バン!!!!!!!!

雅が黒板を殴った。

クラス中が静まり返った。


「みんな‥ウザイよ。少し黙ってろ」

雅の顔は笑っていた。

だけど、雅が放つ雰囲気は凄く恐怖を感じた。

「久しぶりだね屡那。元気にしてた?」

「‥うん」

「俺、寂しかったんだよ?屡那がお見舞いに来てくれなくて」

「ごめん‥色々あったから…」

私は下を向いた。
雅の顔を見てはいけないと、とっさに判断したからだ。

すると、椿が私の手を握った。

私は椿をみた。
椿は「落ち着け」と声を出さずに言っていた。

私は軽く頷く。



「ねぇ。どういう関係?」

さっきまで前にいて笑っていた雅が、椿のところまで来ていた。

椿の顔を微笑みながら見つめ‥

バキッ!!!

椿の顔を殴った。


「「「きゃーーーー!!!!!!!」」」

クラス中の女の子が叫んだ。

「君がいけないんだよ?俺の屡那に触ったんだから」

雅は笑っていた。
不気味な笑顔の雅‥

私のお兄ちゃん‥
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