図書室の君【短編】


放課後。




私は日の当たらない
廊下を駆ける。




辿り着いたその先には
『開館』の札。




重々しいドアを押すと
眩しい西日がドアから洩れた。




一瞬眩しさに目をつぶり、
そして薄っすらと
まぶたを開いてゆくと




そこには君がいる。





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