図書室の君【短編】
☆
放課後。
私は日の当たらない
廊下を駆ける。
辿り着いたその先には
『開館』の札。
重々しいドアを押すと
眩しい西日がドアから洩れた。
一瞬眩しさに目をつぶり、
そして薄っすらと
まぶたを開いてゆくと
そこには君がいる。
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