図書室の君【短編】



彼はいつも窓際の
一番奥の机に座ってる。




真面目なうちの学校は
みんな図書室では勉強してる。




そんな中、
ひとり本を読むあなた。




まっくろな長めの髪の毛は
西日が差して




ほんのりと縁がオレンジ色に
染まってる。




黒ぶちの眼鏡の奥の
知的な瞳は




一度たりとも
本から離れることはない。




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