キケンな恋の方程式【完】
いちごのキーホルダー
放課後の学校の教室。
今、あたしの隣の席が、過去最高にうるさい。
それもこれも、
隣の席の聡が帰り際に言い放ったこの一言が、
全ての原因。
「今日さ。
誰か泊めてくんねぇ?」
帰り支度でざわざわと騒がしい教室内が、
一瞬、水を打ったように静まり返る。
でも、
みんなが聡の言葉の意味を理解した瞬間。
色めきたった女の子達が、
なだれのように押し寄せて、
聡の席を取り囲んだ。