キケンな恋の方程式【完】
恋の方程式
せっかく・・・
せっかく・・・
『聡は、あたしの弟。
それ以上でも、それ以下でも、ない』
昨日
そう
言い切れたのに。
今朝
教室の片隅で・・・
恵はあたしの心を揺るがすセリフを、いとも簡単に口にする。
「あたし。
聡くんに幻滅した。
あんなにカッコ悪いとこ見て、とても好きじゃいられない」
「え?」
耳を疑うような、数日前とはうってかわった、恵のセリフ。