キケンな恋の方程式【完】
「んー?
家の中に男がいるのが、そんなに不満?」


聡はムッとしたような声をだし、


「それとも。
オレが弟っていうところが、不満?」


唇をとがらせて、あたしのところへスタスタ歩いてきた。


「お姉ちゃんさ?
まだ、そんなこと、言ってんの?
いい加減、大人になりなよ。
親が再婚するっつってんだから、仕方でしょ?」


そう聡はあたしを窘めたけど。


「違うよぉ・・・」


あたしは、そんな聡に抱きついた。


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