トリプルソーダエッジ
電気をつけていない教室の窓に夕日が射していて、ちょっとだけ怖い様な、でも心地よい空気が流れている
「あ〜〜。一哉遅いな」
「しょうがないよ。生徒会長だもん」
今は美由希と窓際の席に座り、だべっている
別に一哉を待たなくてもいいんだけど、2人とも一哉と帰りたい気分
「だよな〜。あ、それ俺のアメ」
そう言ったのに美由希は、2つ繋げた机の上に置いていたアメを、すばやく口に入れた
「ふふふ。イイじゃん、減るもんじゃないし」
「…いや、減ってるから」
「ケチケチしたらハゲるよ?」
美由希が俺の頭を撫でてくる
「んなわけねぇだろ。誰がハゲるか」